「うちの子、あいさつが小さい声でしか言えない」
「困ったことがあるとすぐにあきらめてしまう」
お子さんの様子を見ていて、そんなふうに感じたことはありませんか?
今回ご紹介するのは、南千住道場に通う宮澤ひまりさん(小学3年生)。
幼稚園の年長さんの頃、道場でカッコよく空手をするお姉ちゃんの姿に憧れて入門しました。
あれから数年、ひまりさんとお母さまに、道場での日々と心の成長についてお話をうかがいました。

Q: 天野道場にはいつ頃に入りましたか?
ひまりさん:「幼稚園の年長さんの頃です」
まだ小さかったひまりさんが道場の扉を叩いたのは、幼稚園の年長さん。
あれから数年、ひまりさんは小学3年生になりました。
Q: なぜ道場に入ろうと思ったのですか?
ひまりさん:「元々お姉ちゃんが道場でカッコよく空手をやっていて、私もやってみたいと思ったのがきっかけです」
幼稚園の年長さんだったひまりさんの目には、道着に身を包んで稽古に励むお姉ちゃんの姿が、憧れそのものに映っていたようです。
「お姉ちゃんみたいになりたい」という素直な気持ちが、道場の扉を開く第一歩になりました。
Q: 道場で学んだことは何ですか?(学校で学ぶこととの違いは何か)
ひまりさん:「学校はお勉強やお友達と楽しく遊ぶ場所ですが、道場は『大きな声で元気にあいさつをすること』や『あきらめないで最後までがんばること』を学べるところです」
ひまりさん自身の言葉で語られたこの違いは、まさに天野道場が大切にしている核心です。
教科書には載っていない「心の姿勢」——大きな声であいさつをすること、最後まで歯を食いしばること。
それを、稽古という実践を通して体に染み込ませていく。
それが道場という場所なのだと、小学3年生のひまりさんはしっかりと言葉にしてくれました。

Q: 道場に通い始めてからお家での行動、挨拶、片付け、親への態度など何か変化はありましたか?
お母さま:「以前は少し甘えん坊で気分のムラもありましたが、自分から『ただいま』『ありがとう』とはっきり言えるようになりました。また、稽古で使う道着や防具を自分で整えたり、少しずつ自分の周りの片付けや準備を進んでやるようになってきたと感じます」
お母さまが語ってくださったこの変化に、胸を打たれる保護者の方も多いのではないでしょうか。
「甘えん坊」だった女の子が、誰に言われるでもなく道着をたたみ、防具を整える。
あいさつの声がはっきりしてくる。
それは技術の上達以上に、日々の暮らしの中に静かに、でも確かに表れる成長の証です。
Q: 学校の先生やお友達から「変わったね」「たくましくなったね」と言われたことはありますか?
ひまりさん:「運動会のリレー選手に選ばれたり持久走で上位に入ったりして、『足が速いね』と言われます」
お母さま:「学校の休み時間にも、道場に通っているお友達と空手の型をやったりして、楽しく過ごしているようです(笑)」
稽古で鍛えた体と心は、運動会というわかりやすい舞台でも結果として表れます。
そして何より微笑ましいのは、休み時間にお友達と型の練習をして楽しむ姿。
道場での学びが「やらされること」ではなく、ひまりさん自身の日常の一部、誇りに思える自分の一面になっていることが伝わってきます。
Q: 天野先生や指導員の先生たちはどんな人ですか?天野先生はどんな人ですか?
ひまりさん:「天野先生は熱心で、とても道場生思いの先生です。厳しい一面もありますが、中学生や高学年のお姉ちゃんたちよりはずっと優しくしてくれます(笑)」
厳しさの中にも道場生一人ひとりへの深い愛情がある。
それが、ひまりさんの目に映る天野先生の姿です。
「お姉ちゃんたちよりはずっと優しい」という言葉には、ちょっとした照れ隠しと、先生への信頼がにじんでいます。

Q: 指導員の先生はどんな先生ですか?
ひまりさん:「指導員の先生は大きいお兄さんやお姉さんのように優しく教えてくれます。不安なときも声をかけてくれて、稽古が終わると楽しく接してくれます」
厳しさと優しさ、そのどちらも兼ね備えているからこそ、子どもたちは安心して稽古に打ち込むことができます。
不安なときにそっと声をかけてもらえる、稽古の後は楽しく接してくれる。
そんな「頼れるお兄さん・お姉さん」のような存在がいるからこそ、子どもは挑戦する勇気を持てるのだと思います。
Q: 天野道場が文武両道(勉強も空手も両方頑張る)を目指している道場だって知ってましたか?
ひまりさん:「はい、知っています。天野先生は稽古中に勉強のことや世界のことなどをよく話してくれます」
空手の技術だけでなく、稽古の合間に広がる先生からの話。
それは勉強への意識や、世界に目を向けるきっかけになっています。
体を鍛えながら、心と知性も育てていく。
それが天野道場の目指す「文武両道」の在り方であり、ひまりさんはそれをしっかりと感じ取っているようです。
Q: 実際に宿題など、他の習い事をどうやって両立していますか?
ひまりさん:「学校や習い事の宿題は、稽古の前に終わらせるようにしています」
シンプルながら、これは立派な自己管理の力です。
「稽古に行くために、先に済ませておく」
この優先順位のつけ方は、大人になっても役立つ大切な習慣。
道場での学びが、勉強との向き合い方にまで良い影響を与えていることがうかがえます。

Q: 天野道場は既存の生徒の稽古の「質」を守るために体験ではなく見学制を取っています。入会前に見学をした時、どんな印象を持ちましたか?
お母さま:「稽古を続ける意思があるご家庭のお子さんたちが入会されてくるので、上達が早いように感じます」
天野道場では、既存の道場生たちの稽古の「質」を守るため、あえて体験入門ではなく見学制を採用しています。
お母さまが感じられたように、この仕組みがあるからこそ、道場には「本気で続けたい」という思いを持った子どもたちが集まります。
その環境そのものが、一人ひとりの成長のスピードを後押ししているのです。
Q: これまでに、今日稽古に行くの「ちょっとめんどくさいな」と思ったことはありますか?それをどうやって乗り越えましたか?
ひまりさん:「あります。試合直前に緊張のあまり泣いてしまったり、稽古が嫌だなと思う時期がありました。
だけど稽古に行ってみると、お姉ちゃんやみんなが頑張っているのを見て『私も頑張ろう』と思いました」
どんな子どもにも、心が折れそうになる瞬間はあります。
試合前の緊張で涙が止まらなかった日、稽古に行きたくないと思った日。
それでも道場の扉を開けば、隣で汗を流す仲間たちの姿がある。
その背中を見て「私も頑張ろう」と自分の足で立ち上がる。
これこそが、天野道場が大切にしている「あきらめない心」が育つ瞬間なのだと思います。
おわりに
幼稚園の年長さんだった小さな女の子は、あいさつも片付けもできるようになり、運動会では「足が速いね」と言われるほど逞しく成長しました。
そしてその根っこには、緊張で泣いた日も、稽古が嫌だと思った日も、仲間の背中を見て「私も頑張ろう」と立ち上がってきた積み重ねがあります。
天野道場が目指すのは、強さだけでなく、あいさつや思いやり、そして最後まであきらめない心を育むこと。
ひまりさんの成長は、その指導方針が確かに子どもたちに届いている何よりの証です。
「うちの子にも、あいさつができるように、最後までやり抜く力をつけてほしい」
そう感じられた方は、ぜひ一度、天野道場の稽古の様子を見学にいらしてください。
お子さんの新しい一面が見つかるきっかけになるはずです。